漁書日誌 3.0

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梅雨前の古書

この一ヶ月ばかりの間、古書展はタイミング悪く行けないこともあれば、チラと覗いて文庫1冊のみとか、そういう日々が続いて、なおかつ、あれこれと浮世の仕事でバタバタしていたりということで古書展漁りは開店休業状態のようなものであった。
とはいえ、その間も、隙を見てはネットオークションでポチポチ古書を落札しては無聊を慰めるということもあり、古書は買ってはいる。ということで、ここ一月の収穫を列べてみたい。

中嶋隆「西鶴と元禄メディア」(NHKブックス)カバ1円
駒城鎮一「探偵・推理小説と法文化」(世界思想社)カバ541円
アンドレ・バザン研究」1号

稲垣足穂「彼等」(明石書店)昭和23年11月20日初版凾2110円

十一谷義三郎「あど・ばるうん」(改造社昭和11年12月13日初2160円

佐藤惣之助「青神」(白帝書房)昭和5年11月25日初版凾1000円
柳田泉「明治の書物明治の人」(桃源社)凾100円
ロスコ「ロスコ 芸術家のリアリティ」(みすず書房)カバ帯2000円
戦前のものはオークション、ロスコは古書店、あとはマケプレで購入したものである。足穂や十一谷は、状態も悪くなく、このくらいの値段ならなあと思わず入札してしまったもの。佐藤惣之助のは室生犀星が装幀している。タイトルは青神と書いて「せいじん」と読む。明治期の回想がちょっと面白そうで購入。「アンドレ・バザン研究」山形大学のバザン研究会によるもので、本邦初訳の論考など収録され興味深い。実費頒布している。