漁書日誌 3.0

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11月の雪の翌日の古書

タイトルに「の」がつきすぎである。それはそうと、11月に東京に雪が降るのは観測史上初だという。観測は明治の初期あたりからやっているのであろうか。さいわい、降った雪はすぐにとけた。といっても、今日も昨日ほどでは無いが寒い。本当は、遊古会から和洋会とまわろうと思っていたのだが、案の定、ダラダラしていたら遅れてしまい、五反田に到着したのが17時過ぎ。
ザッと見て、あまり買う物はなかったがそれでも数冊。

新田宇一朗「新聞の広告」(同文館)昭和30年7月15日200円
寺田透「道の思想」(創文社)カバ帯400円
馬込文士村ガイドブック(改訂版)」(大田区立郷土博物館)200円
日本文学研究資料叢書「坪内逍遙二葉亭四迷」(有精堂)凾300円
「新聞の広告」は、「新聞の知識シリーズ」の1冊。代理店とのからみ、歴史といったものと、新聞広告の作り方などの章から構成されている。「道の思想」は「叢書身体の思想」の1冊で、「型」とか既に買って持っているけれど、「道」もお安く欲しかったもの。「馬込文士村ガイドブック」は96年の改訂版。大田区馬込在住であった三島由紀夫は、やはり完全無視されているのだよなあ。お役所が作ったものだから、犯罪者(三島事件)は完全無視ということか。といって、実際馬込駅前に行って文士村案内マップとか見ると、ちゃんと三島家は掲載されているのである。しかしそんなこといったら、白秋だって姦通罪で収監経験があるのになあ。
それから、ここのところ古書で入手した本など。

夏目漱石「倫敦塔・幻影の盾・薤露行」(千章館)大正大正4年9月20日3版1100円
小川佐和子「映画の胎動」(人文書院)カバ帯2499円
三橋修「〈コンチクショウ〉考」(日本エディタースクール出版部)カバ帯500円
濱本高明「紙魚から見た人々」(演劇出版社出版事業部)350円
漱石のは、千章館唯一の漱石本。ネットオークションで落札。なぜ千章館がというのでちょっと気になっていた。そもそも外装はありそうなのだが、どうも元々ないようである。千章館的華麗な本ではなく極めてシンプルな装幀。「映画の胎動」は今年出たばかりで定価は6800円。古書でも5千円前後でたまに出るのだが、何故かマケプレで安くなっていたので購入。うしろふたつは仕事先の商店街にある古本屋に立ち寄って買ったもの。
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松本徹「三島由紀夫の時代」(水声社
ご恵送いただきました。感謝です。三島と11人の作家芸術家たちの交流と関係性を論じているものです(ワタクシもこれから読みます)。

三島由紀夫の時代

三島由紀夫の時代