漁書日誌 3.0

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散歩展

先日来た扶桑書房速報目録の注文品が届いた。

正直正太夫「緑雨集」(春陽堂明治43年2月18日初版、凾欠4000円
これである。幾つか他に欲しいものもあったが全て売り切れ。これで凾もあるとなあと思う。表紙に縦に折れ筋が入っているが、これはデフォで入ってるもので、半分に折った状態で筒のように天の部分のあいた差し込み口に入れる凾に入っているという装幀なのである。もとより折り曲げて凾に入れるという発想が面白い。装幀の興味から購入。
で、今日は五反田の散歩展。
注文品もなく、閉場20分前に会場到着。ザッと1階を見てから、2階の会場へ。といっても、15分くらいでザーッと見るのみ。じっくり見たら、もっとあれこれあったかもしれないが。で、買ったのは以下の二冊。

「今古実録 敵討天下茶屋」(栄泉社)明治16年10月15日御届上下合冊200円
福田和也編「江藤淳コレクション3」(ちくま学芸文庫)カバ500円
天下茶屋」は、奥付に編集人不詳とある。表紙は多色刷木版で、本文は2段組。上下巻が閉じてあり合本になっている。数枚挿絵あり。活版実録もの、というべきか。ただ、よく見てみると、表紙絵は落合芳幾のようだ。一応、明治初期の出版物資料として適当に買ってみたものだが、よく探せば、もっと何かあったかもしれない。