漁書日誌 3.0

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月曜の笛

金曜土曜と趣味展に行って、そして月曜日には扶桑書房目録速報である。
前触れなしにフッと来ている、即チェックして一刻も早く電話、という注文スタイルはいつものことである。今回は、在庫のあったもの1点買いだったが、5千円くらいの3点行くかとも思っていた。3点のウチ1点が既に品切れであったので、他2点は諦めてよし一本で行こうと注文。早速届いたのが以下の本である。

小山内薫「笛」(春陽堂明治43年7月10日初版凾付12000円
1万超えだが、行ってしまった……貧乏書生にとってはギリギリである。でも、これ少し前までは裸本の価格ではないだろうか。やはり凾付は4〜5万円の印象がある。凾といっても、写真のように「笛/小山内薫」と印刷した横型の題箋が背表紙を中心にするようにして貼付(だから背には「笛」と「山内」だけで、裏平に「薫」表平に「小」とある)されているだけ(あと凾平右下にチラッと意匠のある小さな題箋的なもの。これはデフォなのか、前所有者によるものなのか)。ただし本体表紙に貼付されてる絵の題箋は少し破れがある。これは注文時に聞いていた。
といっても、破れのないまあまあの状態の裸本「笛」を既に持っているので、入れ替えて完了。同書はいまこれで2冊だが、前にももう1冊所持していて売却したことがある。「笛」は発禁本だということだが、しかしそれにしても、同様の同時期の短篇集「窓」や「蝶」に比べればよく見かける。これはなんでなんだろうか。……というか、今検索してみるとけっこう数はある。前は無かったのになあ。「蝶」はカバー装だが、「窓」は凾が外装かしらん。