漁書日誌 3.0

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日曜日の神保町


これは昨日東大駒場で開催されたダヌンチオ国際シンポジウム「国際詩人の軌跡とMishimaが交わるとき」を聞いたあとに同博物館で展示中の「ダンヌンツィオに夢中だった頃」展を見た時のもの。メインの目的はシンポジウムで、井上隆史先生の「聖セバスチァンコンプレックス——ダンヌンツィオ/三島由紀夫/デレク・ジャーマン」。これに続いて、イタリアのヴィットリアーレ財団の人のダヌンツィオについての講演、そしてダヌンツィオが1920年に企画したローマ東京飛行計画(本人はフィウメ侵攻で参加出来ず)でパイロットを務めた人のお孫さんの話と3本立て。
ダヌンツィオについては、「死の勝利」「罪なき者」と戯曲「聖セバスチァンの殉教」「死都」ほかちろっと読んだくらいで(森田草平訳「快楽児」は退屈で途中で投げた)、あれこれ伝えられるドラマティックなそして興味深いエピソードを「ダヌンツィオの楽園」(白水社)で読んだくらい。あんまり今時メインに取り上げられることもなく、興味津々で面白く各講演を堪能出来た。
でまあ、今日。今日こそ出遅れたが神保町すずらん通りのブックフェスには行くぞと思っていた。各書店が不良在庫や傷ものなどバカ安で出すからである。しかしまあ数年前の記憶から期待しすぎたのか、それとも赴くのが夕方であらかた売れてしまった跡だったからなのかわからないが、ただの一冊も買おうというものがなく。まあ今日は別の用事で都内に出たついでに立ち寄ったのだが。
また以前みたいに古書会館で特選古書市やる当日に合わせてやってくれないかなあ、と思うのであった。