金曜日。趣味展である。朝イチに行きたかったのだが、まあ仕事があり無理で、夕方赴く。30分くらいまわって、結局三冊。
島崎藤村「新片町より」(左久良書房)明治43年1月1日4版カバ欠500円
斎藤充功「刑務所を往く」(ちくま文庫)200円
共同通信社会部編「沈黙のファイル」(新潮文庫)200円
ほぼ何もなかった。「新片町より」は、確か著者肖像のついた最初のエッセイ集ではなかったか(何かで読んだ気がする)。
その後用事があって池袋へ出、その帰りにジュンク堂に立ち寄って雑誌を購入。「IMA」という季刊誌の最新号。基本的に写真専門誌なのだが、写真が紡ぐ物語特集というので、安部公房の写真を取り上げていたのが購入動機。今買うとバックナンバーがおまけで一冊ついてくるというのが有難いが、いわゆるビニ本仕様でシュリンクされていて記事を確かめられない。で、見てみると安部公房撮影の写真が数様と全集装幀デザイナーのコメントがひとつだけあるという体裁。他に専門家とかカメラマンによる安部公房の写真論があればなあと思ったことであった。ほかに芥川の「蜘蛛の糸」を3人の写真家が写真物語として連作するという企画は面白かった。
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田村やら小宮山やらを見てから扶桑書房へ。
十一谷義三郎「あの道この道」(創元社)昭和4年5月25日凾欠1200円
沼正三「家畜への変身」(潮出版社)カバ1500円
十一谷は扶桑で、沼正三は小宮山で。十一谷のこれ、凾付で欲しかった本である。前にかわほり堂で凾付の綺麗なのが12000円くらいであって買おうか逡巡したことがあった。今回凾欠だがまあこの安さなら。それと沼正三のは「ある夢想家の手帖から」という昭和20年代後半から30年代にかけて「奇譚クラブ」に連載されていたエッセイの単行本。一度、都市出版社から3冊セットで出版されたことがあるが(私が既に所持しているのは2冊組みセット凾入だが、都市出版社版は結局何冊出たのか知らない)、新組され6冊組で出たこの潮出版社版を集めているのである。これであとラス1。でも今回の本は月報が欠けているのだよなあと。
- 作者: 谷川恵一
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- 作者: 江藤淳
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