漁書日誌 3.0

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西部古書展

西部古書展初日。電話してみると目録注文品が当たっているという。都内に出る用事があったし早々に出かける。といっても、会場に到着したのは閉場5分前。ザッと見るも、5分ではとても見られない。注文品だけ購入してきた。



谷崎潤一郎「都わすれの記」(創元社)昭和23年3月10日限定千部記番帙付録付2100円
挿画・装幀は和田三造。題字は谷崎松子。帙も表紙も見返しもそして43頁の本文すべて総木版手摺。活字版の解説冊子付。多色刷りで豪華なものである。本冊表紙のタイトルと著者名、写真で伝わるかどうか心許ないが、空押しになっている。昭和23年時点で定価が千円ってのはこれまたスゴイ豪華本であったことがわかる。それもスゴイが、これがまた2100円という売価もスゴイ。これといった痛みも見当たらない(さすがに極美ではないけれども)。最初見た時に価格は誤植かと思ったくらいで、帳場でそういったら、注文は20名以上あったとの由。そういえば、記番があるべきところは空欄のままであった。番外ということか。
しかしまあ、これで今年の運を使い果たしたというのだけは勘弁してもらいたい。
以下はその後新刊書店で購入した本。

明治〈美人〉論 メディアは女性をどう変えたか (NHKブックス)

明治〈美人〉論 メディアは女性をどう変えたか (NHKブックス)

そして以下は気になっている本。
日本小説技術史

日本小説技術史

明治演劇史

明治演劇史

昭和のドラマトゥルギー 戦後期昭和の時代精神 (講談社選書メチエ)

昭和のドラマトゥルギー 戦後期昭和の時代精神 (講談社選書メチエ)

ヘーゲル 論理の学1 存在論

ヘーゲル 論理の学1 存在論

時間ループ物語論

時間ループ物語論

物語のモラル―谷崎潤一郎・寺田寅彦など

物語のモラル―谷崎潤一郎・寺田寅彦など