漁書日誌 3.0

はてなダイアリー廃止(201901)を受けてはてなブログに移設しました。

芥川龍之介展にて「鼻」を見る。

芥川龍之介「鼻」の完全原稿初公開という芥川龍之介展@秀明大学学園祭に赴いた。
本当は、もう少し早く赴いて引き上げた後に神保町に向かって350回記念の愛書会にいく予定であったのだが、グズグズしていたせいであえなくその予定は潰えた。愛書会会場で買いものしたら全員貰える愛書会ボールペン欲しかったなあ(しかし情報によると、二日目の今日の夕方にはもう品切れで貰えなかった由)。
バスの時間をよく確認しなかったという手抜かりと、途中、路線を間違えて引き返したりということが重なって閉場時間ギリギリに会場到着。しかしこんな迷惑な客にも親切に対応していただいて、お陰でじっくりと見ることが出来た。




いかにも手作りな学園祭の雰囲気がある教室入り口装飾と、室内にズラリと並んだケースに展示されている原稿。原稿はすべて写真撮影OKとのことで、あれこれと研究者たちが来たそうだがみな撮影したのだろうなあ、と。



Gケースにあるのは「羅生門」初版の識語署名本、極美本。そしてズラリと第3次「新思潮」揃など。だがこれだけではなく、面白いのが実際に手にとってあれこれいじることが出来る初版本が別にズラリと用意されていること。これは普通のこういった展示ではまず出来ることではない。しかしやっぱり手にとってみたいというのが人情というもので、痛むのを覚悟でここまでやってしまうというのは画期的であると思う。

で、開場限定グッズを購入。図録1000円、「鼻」原稿クリアファイル300円、原稿ポストカードセット500円。殊に図録はオールカラーで原稿写真が掲載、現行本文との異同などが記されていて、これがまたよい資料になっている。学園祭は明日4日まで。