漁書日誌 3.0

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城北展行けず、そして日本オルタナ出版史

木曜日に渋谷東急古本市に立ち寄ったが、まあせいぜい文庫本2冊。今夏はデパート展全滅であった。その分ネットで買ってしまっているのであるが。で、今日は城北展二日目だが結局間に合わず。過日銀座のSAGに予約しておいた「無残絵」署名本を取りに行きそれから神保町。扶桑にいくも何も買わず。
そんなことはさておき、昨日雑誌「アイデア」の9月号「日本オルタナ出版史 1923-1945 ほんとうに美しい本」を編集の郡淳一郎さんから献呈していただいた。感謝です。ビジュアル盛りだくさん(それもただ多くというのでなく、ご覧になればおわかりのように手で持ったところの写真などにこだわりが見える)はもちろん、いちいち急所に突っ込んだ内容で(編者の郡さんによる冒頭の宣言を読めば、それがよくあるマニアのためのマニアの読み物ではさらさらなく、非常にアクチュアルな近代出版-メディアへの批評的視線に裏打ちされた目から鱗的な出版芸術全体の読み直しを迫るものであることが理解出来るとおもう。だからそういった面が前述のビジュアル一つとってもあらわれているわけだ)、古書、出版関係はマストバイのアイテム。

「アイデア(2012.9):日本オルタナ出版史1923-1945ほんとうに美しい本」献呈
丸尾末広花輪和一「無残絵:新英名二十八衆句」(エンターブレイン)両者署名落款入定価
アガンベン「中身のない人間」(人文書院)カバ帯2000円
野口武彦「三人称の発見まで」(筑摩書房)カバ帯2000円
神谷忠孝「吉行エイスケ吉行淳之介」(斜塔出版)200円
吉行親子についての評論(北海道で出された限定版)が地元の古本屋、アガンベンと野口のはネットである。

idea (アイデア) 2012年 09月号 [雑誌]

idea (アイデア) 2012年 09月号 [雑誌]