漁書日誌 3.0

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七夕古書大入札会2012


七夕の季節である。そして昨日は知らないが、今日は雨。といってもポツポツ程度。まあ今回の目玉は岩波茂雄宮沢賢治書簡だろうが、パッと見ただけで、自分の興味あるものだけを手にとって見る。
谷崎潤一郎春琴抄」朱漆本、三島由紀夫「岬にての物語」限定50部本、三島署名本一括、乱歩初期四部作、谷崎潤一郎「天狗の骨」直筆原稿、森茉莉直筆日記等々。
乱歩のやつは皆初版でコンディションも極上であった。それから「花ざかりの森」から「太陽と鉄」までの三島署名本は佐々木桔梗宛ボールペン署名。限定本の時に持参して入れて貰ったものか。「天狗の骨」は折帖仕立て、丁未子画の図版も揃っている。森茉莉の日記は、「昭和26年当用日記」に記入。かなり間引きされていて、表紙には「森茉莉日記」と記入したシール貼付、幾つか付箋がついたまま。2009年1月号の古通に掲載された時の筆者がつけたものだろうな、と。
それから、須永朝彦改装1部「水葬物語」というのも見た。奥付の限定番号はと見てみると、無番号。著者のところにあった見本か何かを譲り受けて、だから改装ということになったのだろうか。