漁書日誌 3.0

はてなダイアリー廃止(201901)を受けてはてなブログに移設しました。

36年前からの在庫

昭和30年の早稲田緑の詩祭で講演してくれと頼まれた三島由紀夫はそれを丁重に断り、その話は石原慎太郎のところも持って行かれ、石原が講演した。この依頼をしたのが河野典生である。昭和30年前後の河野の消息や活動、とくに所属していた詩劇グループの詳細な活動を知りたくてちょっと調べ始めたところだが、昭和51年4月に深夜叢書社から初期作品集を限定1000部で出版しているというのでそれを古書で探してみたら、ネット情報(しかも数年前の)によるといまだに版元に在庫があるという。待てよと現在ある版元に問い合わせしてみたらホントにまだあった。で、注文。その他のものはお勉強用にマケプで購入したもの。

河野典生「鷹またはカンドオル王」(深夜叢書社)凾帯定価
佐々木健一「作品の哲学」(東京大学出版社)カバ819円
平野秀秋他「コピー体験の文化」(毎日新聞社)カバ1800円
実存主義講座 気分」(理想社)凾332円
しかし河野典生のは今から約36年前の発行物。上記のように版元在庫はあった。ただし横積みにして保存しているのか凾本体ともに少し歪んでいる。この頃のことを書いたエッセイなどはないのかなあ。河野作「青銅の二つの扉」なんて戯曲はやっぱり活字化されていないのか。