漁書日誌 3.0

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五反田展+愛書会展

国難の非常時ではあるが、古書展に赴く。一日中家に籠もって、TV見ていると、被災していないにもかかわらず、こちらのメンタルがやられてしまう。なんといっても日常感覚を取り戻すことが大切だ、ということで、注文品もあったし問題無く開催すると聞いたので、南部古書会館と本部古書会館に赴く。まずは五反田。16時頃会場着だったが、いつもと同じような人出。まずは階下で文庫本を数冊。それから会場をザッと回って幾つか。

松居桃楼「蟻の街のマリア」(知性社)昭和33年5月31日3刷カバ500円
澁澤龍彦「サド復活」(弘文堂)昭和34年9月15日初版白カバ500円
林進「三島由紀夫とトーマス・マン」(鳥影社)カバ500円
図録「ヴィデオを待ちながら」(東京国立近代美術館)800円
雑誌「文学」(92夏、93春)各200円
ドウス昌代東京ローズ」(文春文庫)200円
ワイントラウブ「ビアズリー伝」(中公文庫)300円
金子光晴「詩人 金子光晴自伝」(講談社文芸文庫)200円
「蟻の街のマリア」は丸山明宏出演の映画を見て原作というか元になったこの本をいつか安く見つけたいなあと思っていたのでよかった。著者は松居松翁の三男でバタヤ部落蟻の街の世話役。「ヴィデオを待ちながら」図録は、まあそのうち通販でと思っていたら品切れてしまったものだが、なんといっても所収のロザリンド・クラウス「ヴィデオ:ナルシシズムの美学」が読みたかったのである。ほかに生田耕作訳「超現実主義宣言」(サバト館)記番凾付帯欠2000円とかあったが買わず。
その後、都営線を乗り継いで神保町へ。17時半の到着だったが、既に田村書店などは閉まっていた。会場へ急ぐ。会場も節電営業。


注文していた、大泉黒石「眼を捜して歩く男」(騒人社書局)3000円はハズレ。こちらは客はほんのまばらであたが、会場をザッと見て回って買ったのは以下。

筋書「芸術祭十一月大歌舞伎」(59.11)300円
雑誌「文学」(85.11、86.8)各525円
筋書は、三島監修の「桜姫東文章」公演時のものだが、田島応用化工株式会社観劇会と印刷の入ったもの。会社の団体観劇会ので口絵写真の代わりに織り込み会社宣伝が入るなど仕様が異なる。ホントは幾つかまだ欲しいのがあったが、やめておく。帳場には募金箱設置。少額だが募金。
以下は新刊書店で購入したもの。

焦土の恋 ”GHQの女”と呼ばれた子爵夫人 (祥伝社文庫)

焦土の恋 ”GHQの女”と呼ばれた子爵夫人 (祥伝社文庫)