漁書日誌 3.0

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愛書会ほか

先日、たまたま仕事帰りに今日は高田馬場ビッグボックス古本市初日だと聞いて会場を覗いてきた。

横山源之助「明治富豪史」(現代教養文庫)250円やら、横溝正史やら江戸川乱歩の小説を漫画にしたものやら、雑誌en-taxi付録の笠原和夫未発表シナリオ「昭和の天皇」やら購入。福田純一「純粋一等国民序曲」というのは、なにやら正体不明だが、前々から羽良多平吉の装幀が気になっていたので500円もするがまあよいかと購入。
で、本日は愛書会古書展の二日目。注文品は無い。目録には例えば渡辺一夫訳「未来のイヴ」限定100部本凾7000円などというのが掲載されており、まあそれなりの状態だろうが、余裕があったらいきたかった。斉藤磯雄訳が文庫化される前は、これの普及版凾欠を買って読んだものだ。限定版といっても、古書店でむかし手に取った印象では、本体の表紙にタイトルとヴィリエ・ド・リラダンの紋章が金箔捺され記番があるくらいで他に違いはわからなかったが、もしかしたら紙質とか違っていたのであろうか。それはともかく、ザッとまわって個人的にはたいした買い物もなく。

潤一郎ラビンスIX「浅草小説集」(中公文庫)315円
「アッパレ」(昭56・11)315円
森彰英武智鉄二という芸術」(水曜社)1800円
「アッパレ」というのは、角川ノベルズ発刊に際してのPR誌で当時無料頒布されたものらしいが、まあ出版社がまだ勢いやらお金やらあった頃のものだなあ、と。「武智鉄二という芸術」は、古書で安くないかと探していたところで嬉しい。古書会館を出て他の古書店で購入。「迷宮としての世界」は、東京堂で新刊購入。これは下巻を楽しみにしていたもので、解説目当てに買ったようなもの。ゴンチャロフも4が出たので今度買わないと。

武智鉄二という藝術 あまりにコンテンポラリーな

武智鉄二という藝術 あまりにコンテンポラリーな

迷宮としての世界(下)――マニエリスム美術 (岩波文庫)

迷宮としての世界(下)――マニエリスム美術 (岩波文庫)

断崖(四) (岩波文庫)

断崖(四) (岩波文庫)

その後、田村を見てから扶桑に行き、以下を購入。

松崎天民「四十男の悩み」(近代文芸社昭和5年4月25日第7版凾痛800円
谷崎潤一郎「お国と五平」(春陽堂ヴェストポケット傑作叢書)大正11年7月20日2版印1200円
天民のは、元版は並製だがこれは後版の上製凾付。他にも後版異装幀がある由。「お国と五平」は既に所持しているが印以外はピンピンの美本なのでこれで交換だ。
エロティック・ジャポン

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竹久夢二―社会現象としての“夢二式”

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