漁書日誌 3.0

はてなダイアリー廃止(201901)を受けてはてなブログに移設しました。

和洋会チラ見

和洋会古書展の二日目。初日はイケズ。初日に行った友人は、かなりの収穫があったようで、先日の趣味展といい、行けなかった時に限ってよかったとの話を聞く。隣の芝は青いということか。以下はチャラッと覗いてひとまわり、購入したもの。

井上円了「妖怪談」(岡村書店)大正3年5月28日改版初版カバ欠500円
近江絹糸紡績労働組合編「らくがき」(三一新書)200円
別冊国文学「太宰治必携」300円
円了のはまあ迷信打破みたいな感じで妖怪俗談を集めたというもの。百物語ではないが百談まである。次の「らくがき」は、近江絹糸ということで三島の小説「絹と明察」関係資料になるかもしれないと買ってみたもの。なんでも昭和30年からはじめられた、思っていることを何でも書こう、便所の落書きから学ぼうという「らくがき帳運動」から生まれたそうで、というか、これまたすごい運動があったものだ、と。便所の落書きは、抑圧された民衆のなんちゃらである云々とか、そういう手合いか。本当は他にも数冊欲しい本があったが、ネット古書店に昨夜注文してしまったものがあるのでやめていおいた。
その後、田村などをまわってから(田村書店では、届いたばかりの森開社「左川ちか詩集 新版」を拝見。ホントは買っておくべきなんだろうけれども、やっぱりどうしても興味がないものに5000円は今でない)、電車を乗り継ぎ阿佐ヶ谷へ。芝居に行ったのである。
A.P.B-Tokyo公演「田園に死す」@ザムザ阿佐ヶ谷、である。寺山修司の映画の舞台版。