漁書日誌 3.0

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城南展

本などを売ってカツカツ生活しているさなかだが、やはり古書展には精神衛生上行かないと…ということで、城南展の初日である。白玉書房の「塚本邦雄歌集」函帯5000円とか、実はちょっと注文したかったのだが、まあ今の状況では無理であった。
で、会場に閉場一時間前に到着してザッと見て回って購入した本。


パシフィカスマッカーサー元帥の日本再建構想」(トッパン)昭和22年12月20日カバー300円
花田清輝「映画的思考」(未来社)初カバ500円
葛西善蔵小説集4」(改造文庫昭和9年10月20日初カバ欠157円
篠原勝之「人生はデーヤモンド」(角川文庫)初カバ100円
本田靖春「『戦後』美空ひばりとその時代」(講談社文庫)初カバ250円
何故か今日は、品切れ多い中公文庫などがドッサリと出ていたので幾つかつまんでみたのではあったが、金欠を考えて棚に戻した。普通の半額くらいの価格だったのだけれど。前から安く探していた大正期の本などもあったのだが、それらも金欠を考え諦めたり。まあ今は仕方あるまい。とかいいつつ、また妙な占領期本(カバー袖のところに、芦田均片山哲の推薦文入り!の、マ元帥側近が書いた礼賛本)やら、文庫本など買ってしまう。それから一昨日だったか、地元の古書店の外の100円均一から以下を。

「縮刷 一葉全集」(博文館)大正11年7月15日3版凾付100円
表紙も見返しもきれいな木版装なんだが、凾の背がとれてしまったのをベタベタにセロテープでとめてあった。おそらくこれが原因で均一棚行きだったのだろう。帰宅後セロテープを剥がし凾を補修したが、ホント、セロテープは迷惑この上ない。凾の地が剥離しちゃうし。しかもセロテープ処理はつい最近っぽい。最初は買うつもりなかったが、本がかわいそうで買ってしまう・・・阿呆である。
帰りに東京堂に立ち寄って、おおこれは欲しいなあと思った新刊書。いまは金がない。

機械仕掛けの歌姫―19世紀フランスにおける女性・声・人造性

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