漁書日誌 3.0

はてなダイアリー廃止(201901)を受けてはてなブログに移設しました。

趣味展

本日は趣味展初日。
注文品は無し。漱石「門」の元版初版凾欠9500円とかお得だなあとか思っていたが今はそんな余裕はなく。いつもより会場に早めに着いたのでじっくりとはじから見ていく。全体的に黒っぽいものが多かった印象だが、これは午前中なんかは結構よかったんだろうなあと扶桑の棚を見て思う。それでもまあ、ケチケチケチって幾つか。

三宅正太郎「そのをりをり」(鶴書房)昭和20年11月25日初版、鏑木清方宛毛筆署名入400円
綱淵謙錠「血と血糊のあいだ」(中公文庫)カバ帯150円
北原武夫「告白的女性論」(講談社)昭和33年11月30日初版カ帯極美200円
「映画評論」(53.12)300円
文学座守銭奴」公演プログラム500円
文学座アトリエ「橋/Kの死」公演プログラム300円
浅野晃「天と海」(翼書院)昭和40年4月30日カバ凾毛筆献呈署名入400円

上記写真にある「小村雪岱展 遙かな江戸の面影」展図録2500円は、年末まで資生堂アートハウスで開催していた同展覧会の図録。古書展後に古書店で購入。もうひとつの小村雪岱展の方も行かなくては。こういう図録は品切れるとキツイことになるし早々に入手しておかなくてはならない。
で、今日買ったものだが、三宅正太郎のはまあ清方宛の署名があったからだけれども、この他にも清方宛署名本幾つか見かけた。400円ならいいかな、と。「告白的女性論」は三島帯文、極美初版で200円だし。三島といえば三島も朗読した「天と海」だが、これも実は既に所持しているのだが署名が入っていたために。400円は安いと思うのだが。ちなみに「天と海」には、これの他に、浅野晃詩碑を作った時の配布用文庫判冊子というのがある。それと今日は、何故か文学座のプログラムを大量に出している書店があり、それでもまあ高いし欲しいところは大体持っているのでスルーしたが、文学座アトリエ公演プログラムが幾つもあって、おおこれはと漁った。この文庫判くらいの数頁のモノクロの冊子、これがアトリエ公演のプログラムなのだが、これで結構探しても見ないものなのである。ちょうど詩劇が流行っていた頃で、このアトリエでは、今回の谷川俊太郎の他にも寺山修司の作品も上演している。1950年代の詩劇ムーヴメントは、いつかちゃんと洗い直したいと思っている。でまあ、「守銭奴」の方は本公演だが、これもまあプログラム収録の、文学座での翻訳劇についての座談会と「鹿鳴館」についての演出者の言葉などを収録しているので購入。杉村宛三島書簡とか。三島資料である。「映画評論」も、三島原作映画「にっぽん製」シナリオ収録のため。
その後、東京堂に立ち寄り、新刊をチェックする。