漁書日誌 3.0

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文庫新刊購入

群衆 - 機械のなかの難民 (中公文庫)

群衆 - 機械のなかの難民 (中公文庫)

私の恋愛教室 (ちくま文庫)

私の恋愛教室 (ちくま文庫)

昨日今日と買った新刊文庫。福田恆存のやつは、既に前回のエントリで書いたが、まあ新刊文庫ということで再度掲げる。
しかし、角川文庫の三島エンタメ系長篇、もしかしたら全部出るのかしら。むかし集英社文庫で出ていたものは、ちくま文庫でも出ちゃったし(「肉体の学校」「命売ります」「幸福号出帆」)、これでかつて文庫になっていたエンタメ系のものはすべて今でも買える状態になった、ということだ。「恋の都」もちくま文庫になってるし、あとは「お嬢さん」文庫化、それに合わせて映画「お嬢さん」(1960)DVD化とか、ないだろうか…そんなこと考える今日は憂国忌。でもまあ「複雑な彼」の解説、モデル本人で面白い。これが全編書き終えてから週刊連載したということや、当時の安部譲二がモデルになってることを聞いて編集部に駆けつけ、この箇所はマズイから削除してくれと編集長に頼み数カ所削除したという情報は既に某雑誌のインタビューで出ていた情報だが、削除部分が二カ所約三十行という具体的な数字などは今回初めて出た数字である。
福田恆存は、ちくま学芸あたりに頑張ってもらって、文庫版全集をお願いしたいところである。「群衆」はぜんぜん知らなかったけれども、読売文学賞受賞作という。円本と芥川の自殺といった話題なんか出てくるかなあ、などと。
江戸の本屋さん―近世文化史の側面 (平凡社ライブラリー)

江戸の本屋さん―近世文化史の側面 (平凡社ライブラリー)

これは欲しいけれども、古書で購入予定。