漁書日誌 3.0

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愛好会古書展+芝居

本日は愛好会古書展初日。
注文品は一点。抽選の電話確認をしてから会場へ向かう。

いままでこんな横断幕をかかげていたかしら。それはそうと、会場に到着したが、後がつかえておりザーッと一周したのみ。それでも幾つか。
荒木精之「初霜の記 三島由紀夫と神風連」(日本談義社)献呈署名2500円
マイケル・ギャラガー「爆弾と銀杏」(講談社)初カバ帯1000円
鷲巣力「自動販売機の文化史」(集英社新書)カバ100円

注文したのは「初霜の記」。いやこれ、もう何年も探していた本なのである。三島関係書籍では、例えば「プライバシー「宴のあと」裁判ノート」と並んで、なかなか見かけない方だろう。これを読んでいたら、荒木精之が九州で開催した追悼集会では、三島の揮毫色紙を複製して700部来会者に配布したという。この色紙も初めてみたなあ、と(口絵)。それから「爆弾と銀杏」は、「豊饒の海」やら「海と毒薬」やら「エロ事師」などの英訳で知られる著者の日本滞在記的エッセー。今まで見た中で一番安い価格だったので。新書のやつは、新刊で出たときから珍しい関係をおっかけたものとして安く欲しかった。今日は、和本を漁っていたら仮名垣魯文「高橋阿伝夜刃譚」の端本があったのだが、猛烈な虫食いで一冊1000円とは…諦めた。
その後、吉祥寺に出て井の頭線に乗り換え、駒場東大前駅で下車。こまばアゴラ劇場に向かう。

青蛾館公演「上海異人娼館」(岸田理生構成)を観る。この劇団、青蛾館というのは実は懐かしい。小劇場演劇を見始めた頃に、確かいまから18年位前だと思うが、大田区民プラザでやった寺山の「青ひげ公の城」を観に行ったことがあった。まだ高校生だったか。芝居も面白かったし、音楽もシーザーではなく独自にオリジナルを使っており、受付ではそのサントラテープ(CT)を販売していた。「青ひげ公の城」のテープをその時買って、それはいま手許にある。寺山の他は「エレクトラ」とかそういうラインナップだったが、それでも寺山作品を頻繁に上演していたようで、今後の公演を楽しみにしていたのだが、その後いつだったか、あそこはいろいろあって公演活動やめたらしいという風聞を耳にした。ということで今回は復活公演でもあったわけだ。
演劇のサウンドトラック・カセットテープといえば、演劇実験室◎万有引力でのシーザーのも四本くらい買って持っている。それとこの青蛾館のと、それから関西の遊学銀幕レプリカント(だったと思うがうろ覚え)とかいう劇団が、1992年だったかに北区の北とぴあで公演した時に同じくそういうサントラテープを買ったことがある。東京グランギニョルも、「ワルプルギス」だったかの時にテープを発売したそうで(さすがに生で観た世代ではない)、大学時の先輩が所持しており、それをダビングさせて貰って繰り返し聞いた覚えがある。しかし今時カセットテープはナアというのもあり、mp3化して保存したいものだ。