漁書日誌 3.0

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文庫・新書

たまたま仕事の帰りに覗いた新刊書店にて。

三橋順子「女装と日本人」講談社現代新書
太田尚樹「伝説の日中文化サロン 上海・内山書店」平凡社新書
塩見鮮一郎「貧民の帝都」文春新書
小林信彦編「横溝正史読本」角川文庫
葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」角川文庫
穂村弘「本当はちがうんだ日記」文春文庫

4000円近くも衝動買い。マズイ。
新書はまあタイトルからして興味あるところ。「横溝読本」は、今度復刊されると聞いていて心待ちにしていたものだ。これはなかなか面白そうで期待。で、「セメント樽」だが、むかし角川文庫の新青年傑作選のようなのに入っていなかったか。何か文庫のアンソロジーで読んだことがあるが、今回は「淫売婦」とか入っているし、こんなの岩波あたりで出ていてもいいんだがなあという気もしたが、五万とあるクズばかりのプロ文でも例外的に面白いものと思っていたので購入……なんて偉そうな言い草だが、勿論プロ文など多喜二と葉山と黒島伝治くらいしか読んではいないのだ。しかし、カバー裏表紙にある〈ワーキングプア文学〉って何だよ。妙なもん勝手に作ったようだが、これは革命に奉仕する扇動のためのプロレタリア文学だのに。

今朝届いた古書目録に、以前、夏の渋谷東急に出て注文したがハズレた書物が十倍の値段を付けて登場していた。ここに書いたやつだ。もちろん、同じような本でアレとは別物の可能性も大きいのだが、これはアレだという疑念を持ってしまうのはビョーキか。