漁書日誌 3.0

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土曜日の文庫と映画

実のところ、昨日ここに記した足穂全集が気になって、性懲りもなくまたぐろりやの会場にいってみたのだけれど、さすがに売れていた。そりゃ売れるわなあ。
で、会場をサッとまわったけれども、何も拾わず。あるいはこれがいけなかったのかもしれない。
古書展会場で何も買わなかった反動が出たのか、三省堂など新刊書店にて文庫と新書を一冊ずつ購入してしまう。

文豪怪談傑作選特別篇「百物語怪談会」ちくま文庫
筒井功「サンカの真実 三角寛の虚構」文春新書

で、三省堂はサスガに品揃えがよく、少し前にネットで知った小田原ライブラリーというシリーズの本を探していたのだが、それもあった。いや、なかったというべきか。つまりシリーズでデンと棚にあったのだが、ちょうど欲しい一冊のみが売れて欠けてしまっているのである。おそらく注文したら来るだろうがそれも面倒だ、ということで、そのままになってしまっていた探求書がある。
それを、一誠堂のウインドーに見かけたのだ。今日。ということで、新本を古書店で定価で購入。

それがこれ。
服部宏「トーマス栗原 日本映画の革命児」夢工房
トーマス栗原喜三郎の名前をタイトルにした本が出ていたとは、昨年まで知らなかった。出ていてフシギはないけれど。でもどちらかといえば大正活映研究書が欲しい。以前、タイプ版の大正活映特集の雑誌を見かけて図書館でコピーしたことがあったが、あれはなんという雑誌だったか。日本映画史素稿だったか。確か一冊ある筈だ。

さてそれから、渋谷に移動。
今日はシネマヴェーラ渋谷にて本日から開催の特集「妄執、異形の人々」で上映される映画「青春トルコ日記 処女すべり」(野田幸男監督、東映、1975)と「悪魔が呼んでいる」(山本迪夫監督、東宝、1970)である。後者は角田喜久雄原作。前者は一部では幻の傑作と評されているという。
その前に、パルコブックセンターに立ち寄り。
吾妻ひでお「うつつひでお日記」角川文庫
海野弘ホモセクシャルの世界史」文春文庫
これらを購入。その後まあ、上に記した映画を観て、無事帰宅。