漁書日誌 3.0

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カナキンのシブサワ

澁澤龍彦回顧展——ここちよいサロン@神奈川県立近代文学
コレに行く。

本日は、高橋睦郎氏の講演+高橋氏・澁澤龍子女史対談がある。チケットは既に手許にあり。
シブサワマニアではないので、知らない話ばかりで楽しめた。全体的によい感じで進行。
展示では、本人所蔵のあれこれの本が。例えば「さかしま」の総皮天金本。普通のでも背革で確か明記はないが千部だったと思う。
千部の内5部が天金で3部が総皮(情報提供感謝、コメント欄参照)。
以前、どこかの古書目録だったかにその総皮天金本が出ていて1500000円くらいで掲載されていた。確か十年以上前の彷書月刊か京都古書組合の目録だったか……。その説明書きに、総革が何部で云々の説明がしてあったような。高橋啓介の総革のアレは、版元にかけあって総革にしてもらい署名を貰いに行ったのだったか、詳細は忘れたが、あれは自分で作った限定だ、というような話を以前どこかで耳に挟んだことがある。

で、あと珍しかったのが、サド裁判の一審だったかで無罪になった時のユッキーからのお祝い電報。これは決定版全集未収録である。それから今までその存在のみ聞いていた「血と薔薇」の宣伝マッチ。片面が扉のように開く仕組みで、宣伝文句が書いてある。裏面は金子國義の「オナニーマシン」。ホンモノ初めて見た。あと、シブサワ旧蔵書で子供の頃の本とか、コクトオから澁澤宛書簡(大股びらき出版についての)とか、あれこれ。あとまあ、土方関係で、大あんま・小あんま、とか。


帰り、乗換駅の渋谷で下車し、新刊書店にて、花輪和一の「刑務所の前1」を購入。ようよう。2,3,1という変則的な買い方をしてしまった。それと一緒に購入したのが、これ。

刺青とヌードの美術史 江戸から近代へ (NHKブックス)

刺青とヌードの美術史 江戸から近代へ (NHKブックス)

これは、面白そうだ!