漁書日誌 3.0

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大学の門

先日古書目録で注文した本が早速届いた。
田村泰次郎「大学の門」(イヴニングスター社)昭和23年1月15日発行。初版、カバー、帯付き。2000円。
これは、実は欲しかった本である。

帯の裏表紙面には、
昨年の話題は肉体の門
     本年の話題は大学の門
とある。
確か、門シリーズで三部作ではなかったか。「肉体の門」と「大学の門」と……帯にもあるように、映画化されてはいるのだけれど、まだみたことはない。

この本、山崎晃嗣光クラブがちょろりと出てくるというので前々から欲しかったもの。
どうでもいいけど、この本、折り込み表紙とでもいうのか、ちらと見てみたら、何とこの出版社の別の本の表紙が刷ってあって、その裏側を活用していた……物資難の時代を偲ばせる。ちなみに、カミの「名探偵オルメス」という本。

光クラブ関連では、ほかに、三島由紀夫「青の時代」やら高木彬光「白昼の死角」とか、大下宇陀児「石の下の記録」なんかあるが、ほかにも北原武夫「悪の華」というのが光クラブをモデルに使っているという。で、北原の当該作が収録された単行本ないかなあと探しているが、どうもないよう。そうしたら、たまたまその小説を収録した当時の「群像」を拾った。これでまあ、光クラブ関連はチェック出来るか。

(これは山崎の手記という「私は偽悪者」。これ関係はまたそのうちに紹介する機会があると思うのでその時に詳しく。)
ホントは他にも、偶々見つけたものだが、宇野鴻一郎の「黄金姦鬼」というのが山崎の男娼バージョン小説だったりしたのをいつだったか発見した。
まあそんなことはどうでもよい。

「大学の門」は新東宝で映画化されている由だが、角川の「白昼の死角」、まだみていないのだ。これはビデオが出ているのだろうか。光クラブ、もうちょっとドラマ化されていてもよいとは思うのだが。


全然関係ない話だが、ちょっと「百貨店の文化史」という本が欲しくなって、古書で探したら、マーケットプライスで篦棒なプレミアがついていた。定価3800円で、いまこんな値段するのかと唖然。阿呆らしいなあと感じる。