漁書日誌 3.0

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谷崎潤一郎

逃しの趣味展

本日は趣味展初日。いつものように朝イチだー、のつもりでいたのだが、疲労が溜まっているのか昨夜の寝不足か起きられず、結局会場に到着したのは正午過ぎとなった。既に扶桑書房の棚は、最下段が取り外されている(つまりそれだけのものが全て売れたという…

台風前の古書展そして色紙の話

金曜日、五反田の本の散歩展と神保町のぐろりや会展と2つが初日。時間的に二つ回るのは無理と判断して五反田に向かう。17時10分頃に五反田の会場到着。まずはゆっくり1階のガレージを見る。五反田は1階も面白い。今回は日劇ミュージックホールのパンフが10冊…

袖珍本から高円寺

先週ふいにきた扶桑目録速報であわてて注文した本が、木曜日だったかに届いた。いわゆる袖珍本2冊である。和服の袂に入るくらいの即ち今でいうところの文庫本みたいなもの、という簡単な理解をしているが、正確なサイズというのもべつにないのであろう。鏡花…

夏の窓展

窓展初日。曇り、予報では今日は雨。お盆前の暑い盛りではあるのだが、ムシムシしているくらいでそこまで暑くないような感じもある。今日は山の日で祝日。山の日なんて祝日そもそもあったかしら。海の日は知っているけれども、いつのまにやらそれに合わせて…

レクラムのラオコーン

谷崎潤一郎の小説「金色の死」(大正3年)は、主人公の「私」が、莫大な遺産を相続した同級生の「岡村」が箱根の山奥に芸術の桃源郷を建設し自分自身を芸術品として元々美形なのを化粧をして体を鍛えた挙げ句に全身金箔を塗布して生きた菩薩となって踊り狂い…

桜も散った古書

先週は、散歩展には行けず本部会館でやっていたフリーダム展をチラと覗いただけ。しかもフリーダム展を知らずにぐろりや会と勘違いしており、思わず帳場の人に封筒を渡してしまったのであるが、あれは困っただろうな。 関山和夫「仏教と民間芸能」(白水叢書…

名古屋で古書を買う

土曜の深夜に高速バスで出発し、名古屋に行って来た。25日の日曜日に当地で開催された「谷崎潤一郎研究会」が今回を最後に終わるというので、普段は関東以外は腰が重いのだが今回はと参加したのである。でまあ日曜日にそれは終わって、日曜深夜の高速バスで…

4月目前の趣味展

趣味展である。 注文品は一点、荒木経惟撮影の鈴木いずみ写真集「私小説」(白夜書房)1500円というものだが、無論ハズレ、はなから期待はしていなかった。まあそれはよいとしても、今日は日中暖かくなるというので、マフラーせずにきたのだが、風があって寒…

ぐろりや会間に合わず

昨日はぐったりしてたので、今日は忘年会で神保町にも出ることだし、年内最後の古書展であるぐろりや会を覗いていこうと思っていた。が、どうにも睡眠バランスが悪く、結局神保町に着いたのは17時半。年内最後の古書展には間に合わなかった。で、ちらとだけ…

書生猫オリーブ添え

趣味展である。いつもよりはちょっとだけ早く、9時半過ぎくらいいは会場到着。小雨が降っていたので、行列は会場内硝子戸を入ったところにとぐろを巻くように蛇行。受け付け開始。地下の会場入口に蟠踞するようにごった返す。そして10時、会場。 一斉に皆が…

漁りの楽しみ

本日は紙魚展初日。 会場に到着したのは17時くらいだったか。1時間、みてまわる。ザッと見ていったのだが、けっこう黒っぽい棚があちこちにあって面白い。明治の小冊子ものがドサリとあった棚など、ついついとあれこれと漁り倒してじっくりみてしまう。無論…

梅雨明けの和洋会

東京の梅雨明けがようよう出たのが28日、その翌日の和洋会である。午後からちょっと仕事であったのだが、なかなか寝付けず、そのまま起きだしてお昼近くの会場に向かった。注文していた寺山修司の映画台本「田園に死す」八千草薫宛献呈署名入3240円はハズレ…

刺青邂逅

先日、いつものように突然来た扶桑書房目録速報、じっくり見て注文したのは帰宅した午前0時過ぎであった。まあ、もうこの時間になってしまっていれば、よいところは売れてしまったであろうという諦観に浸りつつも目録の頁をめくっていった。 すると「新思潮…

窓に蝙蝠

窓展、初日。 今日は家を出るのが遅くなり、古書会館到着は9時50分過ぎ。いつもより客が多い印象で、最後尾は古書会館の入口を出て道路にまで達していた。しかしまあ暖かくなった。そして10時開場。まあ最後尾に近い方だし、期待せずゆっくりあきつの棚に向…

花粉飛ぶ趣味展

朝から快晴、しかし風が少しある。気温も先日来の寒さに比べればグッと上がった金曜日、趣味展である。今回は2点注文品があった。 バスを一本逃し、いつもより遅く古書会館に到着して列ぶ。開始10分前くらいか。そして開場時間。入口にカゴがあったのを見逃…

まど展から恩地

窓展である。 今日はなかなかの快晴。冷えた空気だが陽光は暖かである。朝の地震の影響で少し電車が遅れてい、会場到着は9時50分頃か。 10時開場、そのままあきつ書店の棚に向かう。混んではいるのであるが、なんというかこれといったものがないような気もす…

寒波前の趣味展

趣味展、初日である。 寒い。大寒波が来ているそうでこの週末は大雪かなどといわれているが、はて東京はそこまでもなかろと思う。しかし先週に比べグッと冷え込んできたのは確かで陽の出ている昼間でもマフラー無しはつらい。そして今日は趣味展に遅刻。30分…

芝居と手ぬぐい

まずはここのところ入手した本。 尾高修也「谷崎潤一郎 没後五十年」(作品社) 浅岡隆裕「メディア表象の文化社会学」(ハーベスト社)カバ665円 尾高修也先生の新著はご恵送いただいたもの。感謝です。「青年期」「老年期」に続いて谷崎論第3弾である。そ…

神田古本まつり特選古書即売会

年に一度の特選、である。 寝不足のなかを早起きして、古書会館に到着したのは9時50分頃であったろうか。既に古書会館の扉は開けられていて、地下の会場へ降りる階段に列が出来ている。といっても、ワタクシが到着した時には列はトイレの脇くらいに到達して…

秋雨の趣味展

ここのところ雨が続いている。ちょっと晴れ間が出たかと思いきや、またもや雨である。9時半過ぎに会場に到着しても、雨。既に会館入り口の硝子扉は開けられていたが、ワタクシは傘組、つまり入りきらず外で濡れる位置に列んでいたというわけ。雨だから人が少…

東急渋谷代大古本市

朝方からザーッと降っており、天気予報では午後もという話であったが、午後は全くそんなそぶりのない空が拡がり、いつも通りの30度オーバー。昨日13日は東急渋谷大古本市の初日である。さすがに朝イチはしないけれども初日に行かなけりゃダメでしょと、夕方…

雨の七夕下見

金曜日。明治古典会七夕大入札会の一般下見初日。 会場には閉場1時間くらい前に到着。文学ものは地下にまとめられている。受付で荷物を預け、早速地下の会場に入ったが、なんというか全体的にこぢんまりしたような印象。 ザーッと見ていって、「情話新集」初…

春雷と雑書

昼過ぎから雲行きがあやしくなり、ポツポツ降って来たと思いきやゴロゴロと雷、と、勢いよく土砂降りの雨。そんな金曜日、五反田散歩展に向かう。ただし五反田はまだ雨降っていなかったらしく、古書会館二階で見ていたら「とうとう降って来た」と店の人らが…

桜の谷崎潤一郎展

4月3日、翌日より開催の谷崎潤一郎展@神奈川近代文学館に赴いた。 実は数点展示物を提供していたりするので、開催前日の内覧に招待されていたのである。強風のためちょっと散ってしまったが、桜もまだ見頃である。 20度前後の暖かい日。14時から主催者挨拶…

ぐろりや会そして神保町おさめ

神保町での忘年会に参加してきた。 その前に閉会間際のぐろりや会を覗く。閉場10分前でザーッと見たが、何も買うものは無かった。その後、田村書店に行き、ザッと見る。入って右側の社会科学関係が2割引であったが、お勉強用に探していた本を見つけ思わず購…

神田古本まつりから歌舞伎座へ

平成26年度神田古本まつり特選古書即売展である。 いやー、今から8年くらい前であるならばまだしも、年を追うごとに掘り出し物を見つけづらくなって、なおかつ、これに代わるような一人展なども出来、正直、年に一度の古書のお祭り的な気分はかなり薄らいで…

台風直後の目録と〈日本オルタナ文学誌1945-1969〉

先日の台風18号東京直撃で、午前中が直撃といった事態になったものの、午後は台風一過のさわやかめな気候となった。そのあとである、扶桑速報が届いたのは。いろいろと欲しいものはあったのだが、逡巡し結局一点狙いで注文、無事商品はあって、それが本日届…

まど展+川島幸希初版本著書目録

まど展初日。午前9時36分、会場着。既にズラリと並んでいるのを横目に喫煙所で一服していたら、結局最後尾になる。とはいえ、先頭集団の塊の最後であるわけで、大して変わらない。10時開場。 しかし……今日のあきつはあんまりパッとしない棚であった。その代…

歌舞伎「恐怖時代」など

つい先日、八月納涼歌舞伎@歌舞伎座での第一部に行ってきた。第一部で、午前中から芝居というのは昼夜逆転生活者にはなかなかキツイものではあったのだけれども、なにせあの谷崎の「恐怖時代」それも、一応演出名義として武智鉄二の名が掲げてある今回の公…

金色の死

昨日、かわほり堂古書目録8号(長田幹彦特集)で注文した本が届いた。 谷崎潤一郎「金色の死」(日東堂)大正5年6月10日初版18000円(の3割引) そうである、あの「金色の死」をとうとう入手。感無量である。欲しいなあと思い始めたのが1998年頃。かれこれ16…