漁書日誌 3.0

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イベント

「三島由紀夫を語る」に出演します

下記イベントに出演することになりました。2月にラジオでご一緒させていただきましたハコちゃんこと岩下尚史さんと三島由紀夫についてトークいたします。よろしければ是非お運び下さい。 **************************** TBSラジ…

角砂糖と棒

今日は神保町に出て扶桑事務所に立ち寄った後、地下鉄で恵比寿に向かった。 恵比寿にあるLIBRAIRIE6にて催される山尾悠子歌集「角砂糖の日」新装版出版記念・挿画「合田佐和子/まりの・るうにい/山下陽子」展のオープニング・パーティーに参加するためであ…

秀明大・夏目漱石展

秀明大学の学祭「飛翔祭」で開催される「夏目漱石展〜秘蔵コレクションでたどる生涯」に行って来た。今日12日(土)から13日(日)までの2日間開催である。 秀明大・学長の川島幸希氏のコレクションによる展示であり、惜しげも無く展示される資料は一級品ばか…

神田古本まつり(2)

神田古本まつり2日目。本日土曜日は、すずらん通りでのブックフェスがある。これがなんと言っても2つめの目玉。各種イベントはあれこれるようだが、すずらん通り(三省堂の裏の通りで東京堂のある通り)にずらりと各種出版社がワゴンを出しセールをするとい…

神田古本まつり(1)

神田古本まつり特選古書即売展の初日、である。今年は、特選と外が同時スタートですずらん通りは翌日という日程的にコスパの効いたスケジュール。少し前までは、これがまずは外が平日から始まり、金曜土曜に特選があって、日曜日にすずらん通りというような…

占領期二題

昨日から早稲田ではじまった「雑誌に見る占領期」展に行きたいと思い、今日はまず古書展の前にいってきてしまおう、と、神保町ではなく早稲田に向かったのであった。 9月に入り、なにかすっかり秋の空気が感じられるような気もするが、といって、まだ夏の残…

七夕そして澁澤龍彦没して30年

ここのところタイミングを逸したり、金欠だったりして古書の方はまあこれといって何もないのであるが、それでもまあ明治古典会七夕古書入札市には赴いた。 」 生憎、土曜日(一般下見2日目)は途中から雨ではあったが、盛況のようす。まずは今回実際に手に取…

初版道場

本日はツイッタの初版道氏による第1回「初版道場」が扶桑書房事務所にて開催された。 (写真は終了後) ワタクシともう一人の2名がアシスタントとして呼ばれ、受講資格をクリアした9名が受講生として参加した。「初版本とは何か。初版本の意義、初版本の価値…

桜寸止め

国会図書館の桜。 一昨日はほんのほころびくらいだったのが、昨日は一斉に開花してきた感じ。 さて、ようやく昼間は暖かな陽気になってきた本日、日本現代詩歌文学館に注文していた図録が届いた。 「塚本邦雄展——現代短歌の開拓者」図録 1500円 これである。…

太宰治展に行く

この土日に開催される秀明大学学園祭・飛翔祭にて催されている「太宰治展—第一小説集『晩年』」に行ってきた。 聞きしに勝る展示で、正に圧巻というほかない。それもそのはず、展示物は川島幸希コレクションなのでむしろ当然というべきか。今度の太宰展は、芥…

神保町ブックフェスティバル/レイクサロン

神田古本まつり神保町ブックフェスティバル2015に赴く。 端的に、いつも神田古本まつりで期待しているのは、特選古書市とすずらん通りなのである。昨年は雨天中止だったような気がする。すずらん通りのは、各出版社がワゴンを出して、在庫を放出するというも…

今週の。

先週末、極々金欠になり立ちゆかなくなりそうになって、一気に10点くらいの古書を売却した。予想以上の金になって、なんとか首の皮が繋がる。金がないからほとんど古書は買えないのであったが、しかし今行っておかないとというイベントというか展覧会なども…

オルタナ出版史はあります、など

金曜日。愛書会古書展。すっかり秋の陽気である。 近松秋江「文壇無駄話」(河出文庫)昭和30年3月25日初版100円 中井英夫「香りへの旅」(平凡社カラー新書)初版カバ200円 加藤秀俊「テレビ時代」(中央公論文庫)カバ150円 大嶽秀夫「再軍備とナショナリ…

雨の七夕下見

金曜日。明治古典会七夕大入札会の一般下見初日。 会場には閉場1時間くらい前に到着。文学ものは地下にまとめられている。受付で荷物を預け、早速地下の会場に入ったが、なんというか全体的にこぢんまりしたような印象。 ザーッと見ていって、「情話新集」初…

桜の谷崎潤一郎展

4月3日、翌日より開催の谷崎潤一郎展@神奈川近代文学館に赴いた。 実は数点展示物を提供していたりするので、開催前日の内覧に招待されていたのである。強風のためちょっと散ってしまったが、桜もまだ見頃である。 20度前後の暖かい日。14時から主催者挨拶…

五反田とさもしいこと

五反田遊古会古書展、初日。 注文品はない。和洋会に立ち寄ってからとも思ったが、間に合わなさそうなので五反田のみ。まずは一階をザーッと見てから二階の会場へ。約40分くらい見て回ったか。ちょっと黒っぽい棚などもあり、午前中は何かあったかもしれない…

花粉万朶の3月

今日届いた本。 田中智学「日本国体の研究」(天業民報社)普及版大正11年8月15日13版少痛1000円 安成二郎「花万朶」(同成社)昭和47年12月15日限定千部記番署名入凾帯300円 押川春浪翻案「ホシナ大探偵」(盛林堂ミステリアス文庫)350部1200円 春浪以外は…

人魚百年の会そして古書展行かなかった週末

今週の月曜日である2月16日、六本木のGALLERIA645にて〝百年の会・ヤドカリ人魚〟が催された。知る人ぞ知る神保町にあったBar人魚の嘆き(2011年閉店)の一日限定復活として、六本木の焼き物のお店を借り切ってのパーティーで、百年と称するようにちょうど百…

宮沢賢治展@秀明大学飛翔祭

宮沢賢治展〜新発見自筆資料と『春と修羅』ブロンズ本〜 @秀明大学飛翔祭11月8〜9日 各種報道で既に知られた新発見書簡など展示。それからそういう話のみはよく聞くけれども、実はいままで一度も目にしたことになかったいわゆるブロンズ本も複数展示される…

青展、ブックフェスなど

先週の特選古書即売会、それから青展、そしてすずらん通りのブックフェス。特選行っても青展はまだだし、青展始まったと思ってもブックフェスは翌週だし、なんだか客足確保を第一にどれだけ引き延ばせるか作戦のようだけれど、ワーッという熱狂は醒めダラダ…

歌舞伎「恐怖時代」など

つい先日、八月納涼歌舞伎@歌舞伎座での第一部に行ってきた。第一部で、午前中から芝居というのは昼夜逆転生活者にはなかなかキツイものではあったのだけれども、なにせあの谷崎の「恐怖時代」それも、一応演出名義として武智鉄二の名が掲げてある今回の公…

観潮楼からぐろりや

明日までの会期となったためあわてて千駄木の森鴎外記念館に赴く。 現在開催中の「暁の劇場——鴎外が試みた或る演劇」展である。鴎外記念館は、実は今回初めて来たのだが、2012年に記念館として新たにできたらしく、コンクリ打ちっ放しの感じなどがモダンで真…

みんぽとか

神保町。ちょいと用事があったので、神保町にはほんの僅かな時間しかいられなかったが、それでも扶桑書房にて、現代文芸叢書を一冊購入。 泉鏡花「歌行燈」(春陽堂:現代文芸叢書7)明治45年1月7日再版1200円 ちょっと耳部分が痛んでいるものの(というか、…

古典会に乗り遅れ

昨日金曜日から本日土曜まで、神保町の古書会館では古典会による古典籍大展覧入札会一般下見なのであった。昨日行けなかったために今日は赴き、なぜか出ている三島由紀夫の掛け軸をみる予定であった。三島由紀夫が昭和40年に製作、主演、監督した自主映画「…

梶井基次郎展+最近の古書

本日土曜日、梶井基次郎展〜「愛撫」と「闇の絵巻」の世界〜@秀明大飛翔祭(9〜10日)に赴いて来た。学園祭のひとつの出し物ではあるけれど、展示内容はそこらの文学館を凌ぐようなものとなっている。まず、梶井生前唯一の単行本である武蔵野書院版『檸檬』…

日曜日の神保町

これは昨日東大駒場で開催されたダヌンチオ国際シンポジウム「国際詩人の軌跡とMishimaが交わるとき」を聞いたあとに同博物館で展示中の「ダンヌンツィオに夢中だった頃」展を見た時のもの。メインの目的はシンポジウムで、井上隆史先生の「聖セバスチァンコ…

一応、青展。

金欠戒厳令のためにほとんど動けず、神田古本まつりも先週以来まったく行けてはいないのである。本日、ちょいと用事で都内に出るついでにと、神保町に出る。これで何かあっても買えないなあ、と、はじめからケチケチと、おやつは500円以内、を守って流す。「…

雨の神田古本まつり・即売展

ようよう年に一度のこの日がやってきた。といってもここ数年期待度がガタ落ちで、今から7〜8年くらい前の掘り出し物も多く楽しかった往時のソレとは違ってきてしまったのかというのが正直なところである。これもいってみれば時代の推移というか、こちらが年を…

告知:梶井基次郎展

■梶井基次郎展■ ■於:秀明大学(千葉県八千代市)飛翔祭→→→詳細 ■2013年11月9日(土)〜10日(日) ■「愛撫」「闇の絵巻」自筆原稿や全集未載の梶井書簡、署名本などを公開する他、学生の企画による展示など。梶井関連作家の肉筆資料等もあわせて展示。 *昨年の…

村上芳正展など

「村上芳正展——「家畜人ヤプー」原画を中心に」@弥生美術館に赴いた。 弥生美術館自体、実は久々である。出発時の抽象的な油絵から種々様々な作家のための挿絵、装幀、映画ポスター等々。なかなか見応えのある内容でその生涯の画業が通覧できるという展示で…